老後の準備のための住み替え

住まいのこと

今住んでいる家に死ぬまで住めますか?

上の問いに「どきっ」となった場合、早めの住み替えをお勧めします。

勿論個々人の事情もありますので絶対などというものではありません。

思い出も大切、金銭的問題もある。人間関係のせいで動けない場合もあります。

ですからこれはあくまで

「ある程度自由がききなおかつある程度年齢を重ねている人(ざっくり50歳くらいから)」

に当てはまるものであるとご理解ください。


住み替えを推奨するパターン

1. 二階建て(以上)一軒家 一人もしくは夫婦二人暮らし

人間、50歳を過ぎた頃から自分の想像以上に体が動かなくなります。

疲れやすい、足腰が動かしにくい、腕が上がらないなどなど・・・。

個人差はあるでしょうが、断言します。

年を取ると二階には上がらなくなります。

子供が生まれたから二階建てのマイホームを建てた、いいじゃないですか。子供には最高ですよ。

でも、子供が巣立ち、一人もしくは夫婦二人になった時、その家広すぎませんか?

自分たちだけで管理できる自信ありますか?

・庭の手入れ、できますか?

・あちこちガタがくる家の修理、大丈夫ですか?

・家中に段差がありませんか?

・冬のひどい底冷えに悩まされていませんか?

・大きな地震が来ても持ちこたえられますか?

2. 賃貸住まい 

いざというときすぐに動けるフットワークの軽さが賃貸住宅の最大の魅力です。

今問題ないならそれでいい、そういう考えもできます。

でも、年を取ってから「いざ」という時に動けますか?

・賃貸物件は耐震基準を満たしていますか?

・古い建物の場合、家主から取り壊すと言われる可能性を考えたことありますか?

・平均寿命まで生きるとして、年数×家賃の計算をしていますか?

・年を取っても物件に困らないと高をくくっていませんか?

3. 生まれ育った家に両親(老親)もしくは片親と住んでいる

強く言いたい。

親と心中するつもりがないならとにかく引っ越しをしろ!!

子供部屋なんちゃら~なんて言うつもりは全くありません。

金銭的には一番パフォーマンスがいい生き方だと思います。(断言)

でも年老いた親の面倒を見る日は必ず来ます。

何度でも言います。とにかく逃げろ!!

コストパフォーマンス最高の生き方で貯まりに貯まった預金を使ってしまえ!!

親が心配なら少し近くでもいいんです。ちょくちょく行き来すればいいんです。

でもね、同居はダメだ。

老人福祉サービスを利用する点からも、ご自身の精神の安定のためにも、親から少しだけでも物理的距離を取ってみることをお勧めします。

賃貸でもいい、手遅れになる前に自分の住処を確保してください。


住み替えるならどんなとこ?

これは金銭的余裕に直結しますので、一概に言えない。すみません。

その中でもピックアップするならこちら。

1. 余裕のある年金生活 預金5千万以上 

移り住むなら分譲マンション一択

戸建てはとにかくシンドイ! ましてや一人になったらどれほどのものか。

購入もオールインワン、楽なものです。

勿論支払いは一括で。

面倒なご近所づきあいや古い家と別れ、優雅な老後を過ごそうじゃありませんか。

2. ぎりぎり年金生活 預金ちんまり

県営住宅、市営住宅、UR物件等の安く借りられるアパートがおすすめです。

一般の賃貸物件でもなんとか大丈夫、という人でもとりあえず申し込みをしてみてはどうでしょう。

抽選や順番待ちのシステムがありますのですぐに入れる訳ではありませんしね。

なお、自治体所有の物件は風呂釜が付いていないことが多いのでそこだけ注意。(田舎だけ??)

3. 現役で働いており預金はそこそこ

まだ働いているなら職場の近くが最強です。

賃貸でも持ち家でもどちらでもいいでしょう。

現役を退いた後に終の住処を探しても遅くはないです。

だってまだ働いているならそれだけのバイタリティがあるってことですから。

但し、購入を考えているなら1でも早いうちが絶対おすすめ

これ読んでいる今この瞬間も、あなたの残り時間は減り続けていますよ。

4. 現役で働いているけど預金なし

預金しろ


安心な老後を送るには

衣・食・住と言いますが、衣と食は何とかなるんですよ。

食べなきゃいいという極論ではなく、本気で食費を抑えようと思うなら方法はあるということです。

でも住は、年を取るほど重要度が増してきます。

古いあばら家でもどうせ死ぬまでの数年、我慢できらあ!

という人でなければ、早めに考えておかねばならない問題ですよね。

人間、いつ死ぬかなんて判らないもの。ゴールが見えないのに何年我慢し続けるの?

この先死ぬまでの時間、心の安寧をもたらしてくれる一番のものは間違いなく「金」です。

その次が「住」だと思っています。

特に団塊ジュニア世代は、その人口ボリュームのせいで

金で何とかできない場合も増えてくるでしょう。

受験戦争、就職戦争、覚えてますよね。老後にやってくるのは

「”金持ってない”もしくは”コネあり”が優先される福祉戦争」ではないかと震えております。

気力がある元気なうちに安心できる「住」を手に入れましょう。

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